歌手の吉川晃司さんが「外傷性白内障」で両目に人工レンズを入れる手術を受けた。 昨年9月の武道館ライブで、右目が終始開いていないことがわかり、検査を受けたところ手術が必要と診断されたという。 黒目が白く濁り、物がかすんで二重に見えたりする“加齢性”の白内障とは違う、“外傷性”とはどういった病気なのか。冨田実アイクリニックの冨田実院長に聞いた。 外力による「損傷」が原因 ーー外傷性白内障の原因は? 外傷性白内障は、目の中に何かが直接突き刺さって水晶体にダメージを与える場合と、叩いたり、衝撃が加わわることで徐々に濁ってくる場合とがあります。 例えば、格闘技で叩かれたり、ラグビーボールが目に当たるなどすると、衝撃によって水晶体を固定している「チン小帯」という筋肉が千切れてしまったり、弱くなってしまいます。その結果、白内障が発症します。 普通に生活しているだけでなる病気ではありません。 ーー加齢性とは違う? 違います。白内障の発症はいろいろなケースがあり、アトピーでもなりますし、若年性白内障や20代で白内障になる人もいます。 あとは緑内障に付随するような白内障で、「偽落屑症候群 (ぎらくせつしょうこうぐん)」という病気があります。 緑内障になる人はもともと水晶体を支えている筋肉が弱いので、注意して手術しなくてはいけません。 「チン小帯」が弱い人は要注意 吉川さんは、「直接の原因はわからない」としているが、発症後は、右目の視力が1.2から0.1以下に、左目は1.5から0.9に急激に低下したという。 1月23日に行われた手術は無事成功し、視力も1.2まで回復したというが、水晶体を固定する「チン小帯」が弱い人は、術後も激しい運動には注意が必要だと冨田院長は話す。 ーー視力は下がる? 水晶体が濁ってくると光がちゃんと入らなくなるので、当然視力は下がります。 目に物が刺さった場合は、傷口に水が入るので濁ってしまい、外傷性白内障をすぐに発症します。 一方、叩かれることで少しずつ水晶体が濁り、筋肉も弱くなってくることがあります。もともと格闘技をやっている人とか、昔ボールが目に当たった人は筋肉が結構弱いです。 そのため手術では、固定する器具を入れて筋肉をちぎれにくくして、濁ったレンズを取り出して人工レンズをはめ込みます。 ーー手術後はどう過ごすべき? 水晶体を支える筋肉がもともと弱いので、再び叩かれたり、同じような衝撃が加わると、今度は筋肉がちぎれていくことがあります。 筋肉が切れてしまい、水晶体が目の中に落ちてしまったら、その後は、「強膜内固定」という眼球の白目(強膜)に直接固定する手術をしなくてはいけなくなります。 目は重要な感覚器「外傷には注意を」 目への衝撃は白内障だけでなく、網膜剥離や緑内障の原因にもなるため、年齢を問わず外傷には注意が必要だという。 ーー激しい運動は控えるべき? 水晶体を支えている筋肉が弱くなく、手術中に何の問題もなかった人の中には、術後も格闘技を続けている人がいます。 よって、絶対に激しい運動はダメということではなくて、筋肉が弱い人は“注意しなさい”ということです。 外傷性白内障は筋肉が弱いことで発症する病気ですが、手術をするまで「弱い」ことがわからない患者も多いです。 人間が得る情報の9割は目から入って来ると言われ、大変重要で繊細な感覚器です。そのため頭蓋骨の中のくぼんだところに入っていて基本的には守られていますが、外傷には十分気を付ける必要があります。 目への衝撃は白内障だけでなく、網膜剥離の原因にもなるし、眼圧が上がって緑内障の原因にもなります。年齢を問わず目に外傷を負わないよう注意が必要です。
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Anwar to conglomerates: Emulate Tan Sri Syed Mokhtar’s contribution to society
KUALA LUMPUR: Prime Minister Datuk Seri Anwar Ibrahim today urged conglomerates in the country to emulate the contribution made by business tycoon Tan Sri Syed Mokhtar Albukhary towards the society and development of the nation. The contribution, said Anwar, is not only towards empowering the people’s economy but also supporting the development of arts and literature. […]